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【技術コラム・入門〜初級】FFTで分かること・分からないこと
- 2025/12/15 -

【技術コラム・入門〜初級】FFTで分かること・分からないこと


■ FFTは万能ではない

FFT(高速フーリエ変換)は非常に便利な解析手法ですが、
何でも分かる魔法の機能ではありません

FFTで「分かること」と「分からないこと」を理解しておくことが、
正しい使い方への第一歩です。


■ FFTで分かること① 含まれている周波数成分

FFTを使うと、

・どの周波数が含まれているか
・どの成分が強いか

を視覚的に確認できます。

これは時間波形だけでは、
ほとんど分からない情報です。


■ FFTで分かること② ノイズの中心周波数

FFTでは、

・電源由来の 50Hz / 60Hz
・スイッチング周波数
・高調波成分

がピークとして表示されます。

そのため、
ノイズの発生源を推定するのに非常に役立ちます。


■ FFTで分かること③ フィルタや対策の効果

ノイズ対策やフィルタを入れた前後でFFTを見ると、

・特定周波数のレベル低下
・不要成分の減少

がはっきり分かります。

「効いているかどうか」を
数値とグラフで確認できるのがFFTの強みです。


■ FFTでは分からないこと① 発生したタイミング

FFTは周波数解析のため、

・いつ発生したのか
・どの瞬間に起きたのか

といった時間情報は失われます

瞬間的な異常や一度きりの現象は、
FFTだけでは判断できません。


■ FFTでは分からないこと② 波形の形や詳細な動作

FFTでは、

・立ち上がりの形
・波形の歪み方
・タイミングのズレ

といった情報は分かりません。

これらは、
時間波形で確認すべき内容です。


■ FFTでは分からないこと③ 原因の断定

FFTで「この周波数がある」ことは分かっても、

・どの部品が原因か
・どの配線から出ているか

までは分かりません。

FFTはあくまで
原因特定のヒントを与える道具です。


■ 正しいFFTの位置づけ

FFTは、

・異常の兆候を見つける
・原因の方向性を絞る

ためのツールです。

FFTだけで完結させようとせず、
必ず時間波形や回路理解と組み合わせて使うことが重要です。


■ まとめ

FFTで分かるのは、

・周波数成分
・ノイズの傾向
・対策の効果

一方、分からないのは、

・発生タイミング
・波形の詳細
・原因の断定

FFTを「万能」と思わず、
使いどころを理解して使うことで、解析の精度が一気に上がります。

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