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【技術コラム・入門〜初級】なぜ100MHzオシロスコープで10MHz信号が見えるのか?
- 2025/12/15 -

【技術コラム・入門〜初級】なぜ100MHzオシロスコープで10MHz信号が見えるのか?


■ よくある素朴な疑問

仕様表を見ると、

・オシロスコープの帯域幅:100MHz
・測りたい信号:10MHz

このとき多くの人が、

「10MHzなら余裕で見えるのは当たり前では?」
と感じます。

しかし、ここには
非常に重要な“誤解しやすいポイント”があります。


■ 周波数が10MHz=10MHz成分だけではない

10MHzの信号といっても、
それが 正弦波か、矩形波か で事情は大きく変わります。

・正弦波 → ほぼ10MHz成分だけ
・矩形波 → 10MHz+高調波成分

矩形波には、

・30MHz
・50MHz
・70MHz

といった高調波が多数含まれています。


■ なぜ帯域幅100MHzで「見えてしまう」のか?

100MHzオシロスコープでは、

・10MHzの基本波
・ある程度の高調波

までが通過します。

そのため、

・それらしい矩形波
・周期も合っている波形

一見、正しく見えてしまうのです。

しかしこれは、
「完全に正しい波形を再現している」
という意味ではありません。


■ 実際には何が削られているのか?

理想的な矩形波には、
無限に高い周波数成分が含まれます。

帯域幅100MHzでは、

・100MHzを超える成分は削られる
・エッジが丸くなる
・立ち上がりが遅く見える

といった影響が必ず出ます。

つまり、

見えてはいるが、完全ではない
という状態です。


■ 正弦波なら問題ないのか?

正弦波の場合は、

・高調波がほとんどない

ため、
10MHz信号を100MHzオシロで測ることに
大きな問題はありません。

この違いを理解せずに、

「周波数だけ」で帯域幅を判断すると、
誤測定につながります。


■ 初心者が陥りやすい勘違い

・10MHz信号だから10MHz帯域で十分
・見えているから正しい
・デジタル信号は低周波

特にデジタル信号は、
周波数以上にエッジ特性が重要です。


■ まとめ

100MHzオシロスコープで
10MHz信号が見える理由は、

・基本波が十分低い
・一部の高調波も通過する

からです。

しかし、

・完全な再現ではない
・エッジ情報は失われている

可能性があります。

帯域幅は
「信号周波数」ではなく、
信号の中身(波形・立ち上がり)を見て判断することが重要です。

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