測定を行うと、
回路の動作が変わってしまうことがある。
これは測定器が回路に接続されることで、
回路条件が変化するためである。
測定器は、
理想的には回路に影響を与えない存在であってほしいが、
実際には入力インピーダンスや容量を持っている。
そのため、
測定点に測定器をつなぐだけで、
回路に新たな負荷が加わる。
例えば、
高インピーダンスの信号源に
入力インピーダンスの低い測定器を接続すると、
電圧が下がってしまうことがある。
これは故障ではなく、
測定による影響である。
オシロスコープの場合、
プローブやケーブルの容量が
高周波信号に影響を与えることがある。
立ち上がりが遅く見えたり、
波形が丸くなるのは、
測定系の影響による場合が多い。
測定結果が想定と合わないときは、
回路そのものだけでなく、
測定方法や測定器の条件も疑う必要がある。
プローブの種類や設定を変えることで、
結果が改善することもある。
測定とは、
「回路を観測する行為であると同時に、
回路に関与する行為」
であることを理解することが重要である。









